インド進出のその前にやること

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ドラゴンを倒して、象に乗る時が来ました。象に乗る準備ができていますか?

インドへの投資やインドでのビジネスの方法について書かれた記事はたくさんあります。中国への集中への反発もあり、最近のホットな話題です。象(インド)がドラゴン(中国)をどのように追い越し、倒すかが、共通のテーマとなっています。

インドのビジネスでまず聞かれることは、
・インドでビジネスを行うことのメリットとデメリットは何ですか?
・インドでのビジネスチャンスとは何ですか?
・懸念事項は何ですか?などです。

これらはどれも重要な質問です。一方で、複雑な分析と適切な市場調査と政治情勢に関するリサーチを行う前にシンプルな問いかけをする必要があります。なぜインドのビジネスが必要であるのか?を今いとど考えましょう。「インドが次の大きな市場になるから」という答えは十分な理由にはなりません。
注意深く考える必要のあるポイントが2つあります。

インドへの進出は本当に必要ありますか?

・あなたの組織はインドとビジネスをする必要がありますか?
・あなたの製品やサービスはインドでのニーズを満たしていますか?あるいは将来のニーズを満たしていますか?
・製品をローカライズまたは変更して、インドの消費者のニーズを満たすために、より魅力的にすることを望んでいますか?
・従業員とビジネスパートナーにとって、お互いにシナジーのあるはっきりした必要性がありますか?
・あなたの組織のビジョンを実現するための責任者は、どのようにして誰ですか?

これらのポイントは、戦略の実行に関係します。あなたの組織のマンパワーがインドのニーズに対応できるかどうかを見ていく必要があります。

ふさわしい人材・マンパワーを確保していますか?

人材の不足は、長年にわたって日本企業の共通のテーマです。国際的に活躍できる人材となるともっと不足しています。

人材の適切な組み合わせがなければ、ビジネス戦略を実行することは難しく、失敗する可能性が増えます。

インドには、需要の高いスキルを持つ人材層があり、彼らは多くの国で必要とされています。優秀な人材は、アメリカ、イギリス、ヨーロッパ、オーストラリアに行きます。これらの国は、インド人にとって文化的に適応しやすく、移民が多く、英語が使えるからです。

この点で日本は外国人労働者をもっと受け入れる必要があると考えます。優れたグローバル人材を引き付けるインセンティブを生み出す必要があります。

競争力を維持するために、変化する人材ニーズにどのように対応しますか?このことはインドとのビジネスを希望する理由と必要性と同じくらい重要です。

必要性とマンパワー。これら2つのポイントにどのように対処するかは、長期的な投資と計画に重要です。

コロナ後の世界では、特に特定のセクターや産業において、リスクヘッジとローカリゼーションを改善する傾向が大いに見受けられます。企業が成長するには、顧客と成長市場が必要です。したがって、グローバル化し、新しい顧客のニーズを考えることは常に重要です。

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