日本企業の課題

日本企業の傾向

日本企業多くは日系顧客や日本のネットワークを結びつきが非常に強く、それに依存する傾向が強いです。長年、日本や海外の多くの国で日系企業同士で協業しています。うまくいっているケースもある一方で、非日系企業と取引する際、こうした相互依存が裏目に出る場合もあります。「日本株式会社」「日系企業」の以外ではビジネスの仕組みが非常に異なるからです。

日系企業のサプライヤーとしてインドに進出するのは安全な方法です。日系企業同士の関係は日本株式会社としての成功を確約します。それでも現地の価格設定や需要にいかに応じるかを考えることは大切です。日系OEMだけに商品を販売するのは偏った施策で、依存度が増えます。この施策は長期的なビジョンに関係し、施策の中のひとつであるべきです。

日系のOEMでさえ現地市場価格にあわせるため、価格に対して強烈なプレッシャーをかけてきます。また、部品を供給可能なちょうどいい現地パートナーを見つけた場合、日系企業はその現地パートナーの部品を使用したり、どこかから輸入してくるかもしれません。コストをコントロールし、時間をかけてコストを削減するために、企業は「カイゼン」や「ジュガード(Jugaad)」を使います。ジュガードとはインドにおけるマネジメントの方法論で、インドの企業が価格に敏感なマーケットで仕事をすすめるために限られたリソースを活用して改善や問題解決をする革新的な方法です。遅かれ早かれ企業は現地のパートナー、現地の顧客を見つける必要があります。

インド市場の特徴

インドは極めて価格に敏感な市場です。製品価格が高い場合は、それに応じた計画と戦略が必要です。なぜその価格を設定していいか、その価格に対してマーケットのニーズやどのように製品を浸透させるか、競合の価格はいくらかを知る必要があります。日本はアジアのブランドはインドでは同じようには認知されていません。よって、インド市場で製品について啓蒙する必要があるかもしれません。

インド市場には競合も多いです。世界的なブランドや現地のブランドがひしめき合っています。販売チャネルと流通網を適切に選択し、積極的に競争をする必要があります。短期的なアプローチは失敗することが多いので、長期的な視点を持つことが重要です。

インドでビジネスをする日本人が一般的に感じること

以下はインドでビジネスをする日本人から私たちが聞いたポイントです。

  • インフレと人件費の上昇インフラがまだ弱い(改善と発展はしているが)
  • いくつかの製品で原材料や部品の現地調達が簡単ではない
  • 大都市では状況は改善しているものの、インドではまだ停電があり電力不足
  • インド市場は競争が激しく価格に敏感
  • 国別のランキングは急速にアップしているが、ビジネスのしやすさという点ではまだ改善が必要
  • 透明性は改善され、政府は汚職の摘発に努めている
  • 職業スキルや身につけている技術スキルのレベルはまだ低い
  • スキルレベルを引き上げるために多くの研修プログラムが必要。職業スキルは製造やオペレーションのようなセクターは多くの産業で重要